あさイチ in Japan とToday in Sydney
有働アナが、あさイチで自分が40歳で更年期になりホルモン治療で症状が劇的に良くなったという話をしている頃とおそらくほぼ同じタイミングで、こちらシドニーのモーニングショー「Today」で、HRT(ホルモン・リプレイスメント・セラピー:ホルモン補充療法)と子宮ガンについての話題を放送していた。更年期障害はその程度に違いはあるものの、女性なら誰でも通る道。世界共通の話題なのだ。40代の友達と集まれば、決まってこの話と子供の大学受験の話題、旦那の愚痴に至る。
私の場合
もちろん私もその例外ではなく、更年期か?と疑ってドクターに行ったのが去年の末だった。まだシドニーに慣れず、特定のドクターも決まっていなかった頃。とにかく元気が出ず、鬱っぽい気分がしばらく続いたのが理由だ。女性問題専用クリニックをあえて選んだ。結局、血液検査を勧められ、その結果を待つ間にCompound Phamacy(こちらの調合薬局。パッケージされた薬を売る薬局とは違い、薬剤師がその場で調合する)で女性ホルモンのバランスを整える薬を買って、服用するように勧められた。
私はもともと「ホルモンを調整する」というコンセプトにひどく抵抗感があり、今までことごとく拒んできた。でも、「今回ばかりはトライしてみるかな・・・」と思いながらドクターをあとにするも、やはりこの抵抗感が拭えず、結局薬は買わない事にした。まだ更年期だという検査結果が出ていないのに、薬を飲めという医者のスタンスも、どう考えても納得できない。
結局血液検査(別機関)の結果を持って、セカンドオピニオンを聞きに別のドクターに行く。
結果は・・・、更年期ではなく、貧血だった!更に調べると、この貧血、子宮にできた良性ポリープが原因だった事がわかり、すぐに手術で摘出する事になった。
最近また血液検査をしたところ、鉄分は通常レベルに戻り、更年期のサインもまだ出ていないという結果が出ている。関係ないけど、コレステロール高(がっかり)。
こうして、私の更年期疑惑は、約1年をかけて消えた。もちろん、今後症状が出てくる可能性が消えた訳ではないので、現状、予備軍というところ。
がんとの関連性はどうなんだろう?
私の話はさておき、やはり気になるのは、癌との関係。ちょっとネットで調べただけでも、その研究結果がかなり賛否両論だという事がわかる。3件抜粋してみた。
Breast Cancer Org (http://www.breastcancer.org/risk/factors/hrt)
- エストロゲンとプロゲステロン併用HRTをしている人の乳癌リスク75%。(これは何と、誰と比べてなのか明記されていない)
- リスクは服用を始めてから2〜3年以内、処方量の多い方が少ない人より上昇傾向にあるが、服用をやめてから約2年後に平均発症率に戻る。
- エストロゲン単独HRTも乳癌リスクが上昇するが、10年以上服用した人に限る。卵巣癌のリスクも上昇する。
英国NHS (国民保健サービス)(https://www.cancerit.jp/15613.html)
- 2002年に発表された、HRTと乳癌リスクについて、これは「全くの誤りだった」と報じた(2012年)(Journal of Family Planning and Reproductive Health Careで発表された研究結果に基づくもの)
- 結局のところ、HRTは「乳癌リスクを上昇させるかもしれないし、そうでないかもしれない」。つまり、「HRTが乳癌リスクを上昇させると確立することはできない」という結論
日本産婦人科学会 (http://www.jsog.or.jp/PDF/50/5004-075.pdf)
- エストロゲン単独療法:長期投与により子宮体癌のリスクは2〜8倍に上昇(治療中に発見されやすいため、死亡率に影響なし)
- 併用療法:子宮体癌リスク減少(ホルモン非使用者以下)
- 乳癌に関しては、発生率が上昇するという報告や減少するという報告がみられ、一定した見解が出しにくい。調査団体の偏りは否めないが、大方の傾向としては、危険率に変化はないというもの。
まとめ
更年期障害で苦しむ人にとって、「今」の症状がひどく深刻で日々の生活もままならなければ、将来のはっきりしない癌リスクを案じるより、苦しみを少しでも減らして、普通に生活したいと思うのは当然のこと。
私の更年期はどうなるのかと考える。初潮が来る前にちょっと怖いけど、ワクワクした感じとは当然だけどまるで違う。
手術の後、先生に「ポリープができる人は、そういう傾向がある人だから、取ったって、またできる可能性高いよ。ピルでホルモン調整するといいよ」と言われた。きゃ〜、またホルモン〜。またしても逃げる私・・・。今までホルモンから逃げ続けてきたけど、真剣に向き合う時がもうすぐ来そうな予感。
私の更年期はどうなるのかと考える。初潮が来る前にちょっと怖いけど、ワクワクした感じとは当然だけどまるで違う。
手術の後、先生に「ポリープができる人は、そういう傾向がある人だから、取ったって、またできる可能性高いよ。ピルでホルモン調整するといいよ」と言われた。きゃ〜、またホルモン〜。またしても逃げる私・・・。今までホルモンから逃げ続けてきたけど、真剣に向き合う時がもうすぐ来そうな予感。
追記:ちなみに、Todayモーニングショーの件、compound phamacyで調合されるホルモン薬を服用した更年期障害の人の子宮ガン発生率がオーストラリアで急上昇しているというお話。これは、こういった薬局での規制が難しいという問題によるものらしい。
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